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夜の魅力を引き出すインテリアの工夫

  • 執筆者の写真: Takeshi Tanaka
    Takeshi Tanaka
  • 2024年12月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月17日

12月13日の夜遅くから、ふたご座流星群が日本各地で観察できるということで、多くの人々が星空を楽しむことに期待を寄せています。

今回は「夜」に気をつけた店舗設計の工夫や雑学を紹介し、夜の時間をより快適に過ごせる空間作りのヒントをお伝えします。


1. 夜の店舗照明設計のポイント


店舗における照明は、集客に大きな影響を与えます。特に夜間においては、照明の演出が店舗の雰囲気や顧客の体験に直結します。過度に明るすぎても落ち着かない空間になってしまいますし、逆に暗すぎると安全性や視認性の問題が生じます。理想的な照明は、店舗の目的や雰囲気に合わせて調整することが求められます。


・間接照明の活用


夜間の店舗では、強い直射光を避け、間接照明を多く取り入れることが大切です。間接照明は、壁や天井に反射させることで、柔らかな光を提供し、リラックスできる空間を作り出します。カフェやレストランでは、暖かい色の間接照明が心地よい雰囲気を演出し、顧客がリラックスして長時間過ごせるようにします。


・ダウンライトとスポットライトの使い分け


高級感を求める店舗では、ダウンライトとスポットライトを使い分けることで、空間にメリハリをつけます。ダウンライトで全体を均等に照らしつつ、スポットライトで特定のディスプレイや商品を強調することで、視覚的に魅力的な空間を作り上げます。


・温かみのある光を使用する


夜の店舗では、光の色温度が重要です。温かい色(3000K前後)の照明は、人々に落ち着いた印象を与え、リラックスした時間を提供します。一方で、冷たい色(5000K以上)は、緊張感を与えるため、夜の落ち着きには不向きです。温かみのある光を取り入れることで、顧客が心地よく過ごせる空間を作りましょう。


2. 店舗の「音環境」の重要性


店舗の音環境も、夜間の雰囲気作りには欠かせない要素です。特に夜間、店舗内の音が他の環境要素と相まって、顧客の体験に大きな影響を与えます。


・BGMの選定


夜の店舗で流すBGMは、顧客の滞在時間や過ごしやすさに大きな影響を与えます。カフェやバーなどでは、落ち着いた音楽やジャズ、アコースティックな音楽を選ぶことで、リラックスした雰囲気を作り出せます。一方、賑やかなショッピングモールやアミューズメント施設などでは、元気の出る音楽を流すことで、活気を感じさせることができます。


・静かな空間作り


特に高級感や静寂が求められる店舗(高級レストランやホテルのラウンジなど)では、音のクオリティにもこだわる必要があります。騒音を防ぐために防音対策を講じ、心地よい静寂を提供することが求められます。音響設計を考慮して、音の反響や音量に注意を払いながら、音環境を整えましょう。


3. 店舗の「香り」の演出


夜の時間帯における店舗の香りも、顧客に与える印象を大きく左右します。香りは無意識に人々の心を動かし、心地よい空間作りに寄与します。特にリラックスや安らぎを感じさせる香りは、夜の店舗にぴったりです。


・アロマの利用


アロマセラピーを利用することで、空間に心地よい香りを加えることができます。例えば、ラベンダーやカモミール、オレンジなどのリラックス効果のある香りは、疲れを癒し、心身を落ち着けてくれます。カフェやレストランでは、食事やドリンクと合わせて、柔らかな香りが漂う空間を提供することができます。


・香りの強さと種類の調整


香りが強すぎると逆に不快感を与えることがあるため、香りの強さを調整することが重要です。精油の量を適切に調整し、自然な香りがふわっと漂うような演出を心掛けましょう。また、季節感を取り入れた香り(冬はシナモンやクローブなど)を使用することで、より季節感を演出できます。


4. 温度と湿度の管理


夜の店舗で快適に過ごすためには、温度や湿度の調整も重要です。特に、冬場の夜は温度の管理が難しく、冷えすぎて不快に感じることがあります。


・暖かい空間作り


冬の夜は、店舗内が寒くならないように暖房の調整を行いましょう。過度に温かくなりすぎないよう、適切な温度(20~22度程度)を保ち、寒さを感じさせない空間を作ります。エアコンやヒーターを使用する際は、部屋全体を均等に温めるよう心掛けましょう。


・湿度の調整


乾燥した空気は、顧客に不快感を与えたり、喉の乾燥を引き起こしたりします。加湿器を使用して湿度を40%以上に保つと、快適な空間を維持できます。特に冬は乾燥しがちなので、湿度管理にも気をつけましょう。


5. 安全性と視認性の確保


夜間の店舗設計では、安全性にも注意を払う必要があります。特に暗くなりがちな夜間には、視認性を確保することが求められます。


・エントランスの照明


店舗の入口部分は、特に明るく照らし、顧客が安心して店舗に入れるようにします。また、歩行者や車が多く通る場所では、外の看板や道に面した部分にも十分な照明を設置し、安全に店舗を訪れやすくします。


まとめ


ふたご座流星群の観察を楽しむ一方で、店舗設計においても「夜」を意識した空間作りが重要です。照明や音、香り、温度、湿度、安全性など、さまざまな要素が組み合わさることで、夜間の店舗でも快適で魅力的な体験を提供できます。流星群のような特別な瞬間を楽しむためには、日常の店舗設計においても夜の特性をしっかりと考慮し、顧客にとってリラックスできる空間を作り上げましょう。


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