美容室開業に最適な物件選び|リノベーション前提でチェックすべき条件
- Takeshi Tanaka
- 1月29日
- 読了時間: 5分
美容室を開業する際、物件選びは非常に重要な要素です。特に、提供された物件はそのまま使用できることは少なく、リノベーション(工事)を前提にして改装を行います。改装工事を行いやすい物件を選ぶことで、開業後の運営がスムーズになり、理想のサロン空間を作り上げることができます。この記事では、美容室を開業する際に選ぶべき物件の条件について、外装、室内、立地に分けて解説します。「美容室開業に最適な物件選び|リノベーション前提でチェックすべき条件」

1. 外装工事に有利な物件の条件
美容室の外観は、集客に大きな影響を与えるため、外装工事がしやすい物件を選ぶことが非常に重要です。外装に関して考慮すべきポイントをあげてみました。
(1) 外壁がリノベーションしやすいこと
外壁の状態は非常に重要です。劣化した外壁や補修が難しい素材だと、改装工事の費用が増加します。例えば、アルミサッシやブロック、モルタル仕上げなどはリノベーションがしやすい素材です。外壁の状態が悪ければ、修復に時間と費用がかかるため、事前にチェックしておくことが大切です。特に美しい外装は、リノベーション後に目を引く要素となり、集客に貢献します。
(2) 窓の大きさと配置が適切であること
美容室では、店内の雰囲気を外へアピールできるガラス窓は重要です。通行人が店内の様子を視覚的に感じ取れるため、窓の大きさと配置に工夫が求められます。もし窓が小さくても、改装で広げられるかどうかを確認しましょう。また、窓の配置により、店舗内に自然光を取り入れることができ、より開放的な空間を作ることができます。
(3) 看板設置スペースが確保できること
看板は美容室にとって集客の重要な要素です。看板を設置するためのスペースが確保できる物件が理想的です。さらに、設置に関する規制がないかも事前に確認しておくと安心です。通行人が目にしやすい場所に看板を設置することで、店舗の認知度が高まり、集客に繋がります。
2. 室内工事に有利な物件の条件
美容室の内装は、施術スペースや待機スペース、シャンプーエリアなど、効率よく配置しなければなりません。リノベーションを行いやすい室内条件について解説します。
(1) 天井高が十分であること
天井の高さは美容室の空間において非常に重要です。天井が低いと、圧迫感を与えてしまい、開放感が欠けるため、2.5メートル以上の天井高が理想的です。天井が高ければ、改装工事の時に吊り天井を作ったり、大きな照明を設置したりすることができ、店舗の雰囲気を華やかに演出できます。
(2) 配管や排水設備が整っていること
シャンプー台やトイレなどの水回りには、配管や排水設備が必要です。物件にこれらがすでに整っている場合、改装工事の際に余分な工事が少なくなります。配管の位置や状態を事前に確認し、必要であれば変更可能かを調べておくことが大切です。また、シャンプー台やトイレの設置をする位置によっては、余分な配管工事を要するため、その点も確認しておきましょう。
(3) 電気設備の容量と配置が適切であること
美容室はドライヤー、促進器などを使用するため、電気設備の容量が十分であることが重要です。物件に十分な電力が供給されているかを確認し、必要な電気工事がどれくらい必要かを把握しておきましょう。また、照明や空調の配置が効率的に行えることも大切です。特に美容室は明るく清潔感のある環境が求められるため、照明の配置にもこだわりましょう。
(4) 既存の内装の状態がリノベーションに適していること
既存の内装が良好な状態であれば、希望のレイアウトに沿った内装工事を進めやすく、コストを抑えることができます。例えば、天井や壁に不安のない下地。また、床の状態。既存の内装状態をよく確認し、リノベーションのしやすさを見極めましょう。
3. 立地条件に関する考慮すべきポイント
立地も美容室の集客に大きく影響します。物件選びの際に考慮すべき立地条件について説明します。
(1) 自転車の駐輪スペース
都市部や交通渋滞の多いエリアでは、自転車を利用するお客様が多くなることがあります。そのため、物件に自転車の駐輪スペースが確保されているかを確認しておくことが重要です。自転車専用の駐輪場がない場合でも、近隣に駐輪スペースがあるか、または設置できる余地があるかを調べましょう。自転車で来店するお客様の利便性を高めることで、集客効果をアップできます。
(2) 駐車場の有無
美容室に車で来店するお客様も少なくありません。特に郊外や車のアクセスが便利なエリアでは、駐車場の有無が大きな要素になります。専用の駐車場がある場合、駐車スペースの数や使い勝手を確認しましょう。近隣に公共の駐車場がある場合も便利です。駐車場がない場合は、近隣の有料駐車場や契約駐車場の存在もチェックしておきましょう。
4. 坪数に応じたセットミラーの目安
美容室を開業する際、施術用のセットミラーの数は坪数によって大きく変わります。以下は坪数ごとの目安として、設置可能なセットミラーの台数です。
• 10坪(約33㎡):セットミラー 2〜3面
• 15坪(約50㎡):セットミラー 4〜5面
• 20坪(約66㎡):セットミラー 6〜7面
• 30坪(約99㎡)以上:セットミラー 8面以上
これらの目安はあくまで一般的な指針であり、シャンプー台の数や待機スペース、動線など他の要素によっても変わることを考慮してください。設計の際には、全体のバランスを見て、最適な配置を検討することが重要です。
まとめ
美容室開業に最適な物件選び|リノベーション前提でチェックすべき条件
美容室開業のための物件選びは、外装や内装、立地の条件に加え、リノベーション(内装工事)がしやすいかどうかが大きなポイントとなります。しっかりと事前にチェックし、最適な物件を見つけることが大切です。自分の理想とするサロン空間を実現するためには、物件選びの段階から、私たちモノデザインと一緒に十分な計画を立て、細部にまで注意を払いましょう。
●大阪府『(物件の)契約の際には、こんな注意を』
●大阪府『美容所開設届』
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